書いてるのは22日

例会の日

今日はフォークダンス部の例会の日。
しかし、俺にはひとつ問題があった。


家賃引き落としの紙が昨日までに来なければ、不動産屋に連絡する事になっていたのだ。


そして、その紙は昨日までに届いていない。


三日連続で昼寝程度の睡眠しかとっておらず、久しぶりにゆっくり眠れたと思ったら、もう時計の針はお昼に差掛かろうとしていた。
いくらなんでも寝すぎだ。ゆうに12時間は寝ている。
寝すぎて逆に重たくなってしまった頭を起こして、食パンを二枚焼いてバターをぬった。
休日の最初のご飯―それを朝食と言うとは限らない―は大抵こんなものだ。


20分程で準備を済ませて、例会に行く途中で不動産屋に寄る事にした。
どうもこれから行こうとしている不動産屋はこの地区の支店らしく、本店は別のところにある。当然電話番号も違う。はたしてどちらに連絡すればいいのか迷った挙句、電話が苦手である事と時間がない事をいい訳に、手続きをした時に親しくなった受付のおばさんがいる支店に向かうことにしたわけだ。
あのおばさんなら、たとえ本店に連絡しなきゃいけなくても、今は急いでいるという事情を話せば代わりに何とかしてくれるだろう、という目論みもあった。


結果から言うと、俺の計算はすべて意味を成さなかった。
と言うか、電話をしていたにしろどのみち同じ事になっていただろう。


…不動産屋は閉まっていた。


勿論、定休日という訳ではない。そんな事は出かける前に調べてある。おそらくランチでも食べに行ってるんだろう。
入り口には
『ただいま外出しております。お急ぎの方は下記までご連絡ください。』
と、本店の電話番号が書かれた張り紙がしてあった。


やれやれ。
ある程嫌な予感はしてが…当たってしまったか。
自慢じゃないが、俺の嫌な予感は大抵実現してしまう。また打率を上げてしまった。


おばさんが戻ってくるのを待っているわけにもいかず仕方なく例会の集合場所である大学にに向かった。


大学に着いてすぐ、実家の両親に代わりに連絡してくれるようメールを入れた。
すると直後に母親から電話がかかってきた。俺の住所を知りたいらしい。
住所なんて俺が実家を出る前にちゃんと教えて、尚且つ仕事の日程表が張られて毎日確認する冷蔵庫のドアにも張っておいたはずだ。
まぁ、お願いして代わりに連絡してもらう立場として、それは些細なことだ。久しぶりに声が聞きたかったのだろうと思えば良い。
手短に住所を言い、「お願いね」と言って電話を切った。


時計の針は、例会の始まる時間を指していた…






…ぐはッ
ちょっと調子に載った文体で書いてみました。
でもちょっと疲れたのでこの日の日記はこの辺で…